ポテトサラダを作りたいと思い立ったけど「そもそもじゃがいもの茹で方とは?」という基本的な部分で立ち止まってしまう人は多いのでは無いでしょうか。
じゃがいもの茹で方は、「皮を剥き、火が通りやすいサイズに切ってから鍋に入れて水から茹でる」方法が一般的です。それだけでも十分ですが、一手間加えることでもっと美味しいポテサラを作ることができます。
また、茹でる以外にもレンチン・蒸す・揚げるなどの方法もおすすめです。自分の好みに合わせてからベストなじゃがいもの茹で方を見つけましょう。
ここでは、じゃがいもの基本的な茹で方から美味しく茹でるためのコツを解説していきます。
美味しく茹でるなら「皮付き」「丸ごと」がおすすめ

じゃがいもは皮付きで丸ごと茹でることで、栄養素やビタミンが抜けることや煮崩れを防ぎ、最大限に美味しさを保つことができます。
皮付きのまま茹でることで後から熱いうちに皮を剥くなどのデメリットもありますが、ぜひ一度時間に余裕がある際はじゃがいもの皮付き丸ごと調理を試してみてください。
丸ごと皮付きの場合の茹で時間は約30分
皮付きで丸ごとじゃがいもを茹でるには、サイズや鍋にもよりますが、真ん中まできちんと火が通るのに約30分前後かかります。
茹でるときだけでなく、蒸す・揚げる・レンチンの場合にも丸ごと皮付きのまま調理ができます。
じゃがいもの茹で方

ポテサラを作るときにはじゃがいもを「茹でる」のが一般的ですが、じゃがいもの調理方法には茹でる以外にも「レンチン」「蒸す」「揚げる」などの方法があります。
茹で時間の目安は鍋やじゃがいものサイズ・個数によって変わります。
おおよその茹で時間の目安を記載しているので、しっかり火が通っているか確認しながら好みに合わせて調整してみてください。
丸ごと皮付きのじゃがいもの茹で方(調理時間:約30分)
丸ごと皮付きでじゃがいもを茹でる方法は以下の通りです。
- じゃがいもの泥をタワシでよく落とす
- 鍋にじゃがいもと、じゃがいもが隠れる程度に水を入れる
- 蓋を閉め、強火で火にかけて、沸騰したら弱火にして15分〜茹でる
- ある程度中まで火が通っていることを確認したら火を止めて10分〜15分程度放置する
火を止めずそのまま弱火にかけてもいいのですが、余熱でじっくり茹でることでよりほっくりとさせることができます。
皮付きで茹でた場合は冷えると皮が剥きづらくなるため、熱いうちに一気に皮を剥くのがコツです。慣れていないと火傷する恐れもあるので、難しい場合はしばらく冷水に浸してから剥いてもOK。そのままつぶして皮付きポテサラもおすすめです。
また、レンチン・蒸す・揚げる方法で丸ごと皮付きのまま調理することで同じく栄養が抜けることが防げます。
切ったじゃがいもの茹で方(茹で時間約7〜8分)
切ったじゃがいもの茹で方は、以下の通りです。
- じゃがいもの皮を剥く
- 火が通りやすいようにさらに2〜4等分くらいのサイズに切る
- 鍋にじゃがいもが隠れるくらいの水を入れる
- 蓋を閉め、強火で火にかけて、沸騰したら弱火にして7〜8分茹でる
比較的短い時間で茹で上がるため人気の調理方法ですが、多少の煮崩れや茹でている間に約半分もの栄養素やビタミンが抜けてしまいます。
栄養素が半減していてもじゃがいもはそれなりに美味しくいただけるので、まずはお手軽にポテサラを作りたい人はこちらの方法がおすすめです。
茹でる以外の調理方法
ポテサラを作る際のじゃがいもの加熱方法は、茹でる以外にもいろいろな調理方法があります。
時短でサクッと作りたい人にはレンチンが簡単です。
レンチンする方法(加熱時間約6〜7分)

じゃがいもをレンチンする方法は以下の通りです。
- じゃがいもの皮を剥き、2〜4等分くらいのサイズに切る
- 耐熱皿に並べて、水を少しかけてラップをする
- 500W〜600Wくらいで6〜7分加熱する
コンロを使わないので他の料理と同時進行できて、人参などポテサラに入れたい他の野菜も一緒に加熱しても大丈夫です。
レンチンする際に耐熱ボウルに入れおけばそのままつぶして味付けできるので便利です。
レンジのワット数やじゃがいもの大きさにより一部芯が残りやすいので、味付けの前に火が通ったかどうかは確認しておきましょう。
蒸す方法(加熱時間20分〜30分)

茹でる以外に、じゃがいもを蒸す方法があります。
直接水に浸さない分栄養素やビタミンが抜けづらく、実はポテサラのためのじゃがいもにぴったりの調理方法です。
じゃがいもを蒸す方法は以下の通りです。
- じゃがいもの皮を剥き、2〜4等分程度の大きさに切る
- 蒸し器に水を適量いれてじゃがいもを並べる
- 弱火で20分〜30分程度蒸しあげる
蒸し器が家になくても100均の蒸し器やフライパンで代用もできます。
簡単な方法だと大きめの鍋に水を貼って、そこに器などで高さを出し、そこにじゃがいもを並べて蓋をして蒸すというやり方も。
揚げる方法

変わった方法だと揚げたじゃがいもでポテサラを作る方法があります。
じゃがいもをあげる方法は以下の通りです。
- じゃがいもの皮を剥き、2〜4等分に切る(皮付きがおすすめ)
- 鍋に油をいれて中火で熱する
- 油が温まったらじゃがいもを並べていれて10分程度揚げる
揚げポテトサラダは完全につぶすというよりは、カットしたじゃがいものまま盛り付けされることが多いです。
そのまま食べてもOKですが、揚げポテトサラダの場合は揚げたてをベーコンやたまごなどと一緒に潰して頂くとお酒にも合うあたたかい状態のポテサラが食べられます。

茹でられているかを確認する方法
じゃがいもに中まで火が通っているかどうか確認する方法としてよく「竹串」が使われます。
普段から料理をする人でないと竹串はあまり必需品ではないので、持っていないという人が多いですよね。きちんと中まで火が通っているかどうかがわかればいいので、竹串がない場合でもキッチンあるもので代用しましょう。
フォークや菜箸でもOK
じゃがいもの茹で具合を確認するには、一人暮らしの家でも高確率で置いてあるフォークや菜箸で代用できます。
じゃがいもにゆっくりと刺して、中心部分に芯が残っていないかを確認します。中心部分に固さが残っている場合は様子を見ながら再度加熱します。
茹でが足りなかった場合の対応
じゃがいもが茹で上がって、潰しはじめたところで「やっぱり固かった」という場合はどうしたらいいのでしょうか。
既に潰し始めてしまっている場合は、再度水に浸すとじゃがいもが水っぽくなってしまうので、レンチンで再度加熱をしてください。少し表面が濡れるくらい水をかけてラップをした状態で500W〜600W1〜2分様子を見ながら再加熱しましょう。
じゃがいもの茹で方の疑問
何分くらいゆでるのが良い?
丸ごとにするかカットにするかなど調理方法によってベストな茹で時間は変わってきます。
一般的な切ったじゃがいもで茹でるなら約8分が目安です。好みやじゃがいもによって変えてみてください。
茹ですぎるとどうなる?
じゃがいもを茹ですぎると、水分を吸って形崩れしてしまいビタミンなどがお湯に抜けてしまうため味の質は落ちてしまいます。じゃがいもが水っぽくなってしまった場合は、お湯を捨てて少しだけ火にかけると水分が蒸発してホクホク感が戻ってきます。
茹でるときにプラスするといい調味料
じゃがいもをさらに美味しく茹でるために、一緒に入れた方が良い調味料があることを知っていますか?
どれも味付けというよりは、旨味を引き立てるための下準備なので入れすぎてじゃがいもの味が変わってしまうのには気を付けましょう。
茹でる時に「塩」を入れると煮崩れ防止に
じゃがいもを茹でるときにおすすめの調味料が「塩」です。
じゃがいもを切ってから茹でると、どうしても全体の水分を吸うので水っぽい茹で上がりが気になってきます。味付け段階ではなく、茹でる段階で塩を入れることで、じゃがいもの煮崩れを防いでごろっと感を保ってくれます。
茹でる時に「砂糖」を入れると旨味がアップ
じゃがいもを茹でるときに「砂糖」を入れると芋にしっとり感が出て旨味が引き立ちます。
しっとり感が出るのは砂糖にある保水性があるため、でんぷんの劣化を防ぐ効果があります。砂糖でじゃがいもを甘くするのではなく、茹でる時に少し入れてあくまで引き立て役として使います。
ちなみにお好みで塩と砂糖どちらも入れてもOKです。
また、茹でるときだけではなく茹で上がりに下味としてじゃがいもが熱いうちに砂糖を混ぜる方法もあります。
茹でる時に「酢」を入れるとシャキシャキ感が出る
じゃがいもを茹でる時に「酢」を入れると食感がホクホクというよりシャキシャキとした食感になります。
じゃがいもに含まれているペクチンという物質は加熱によって分解してしまうことで、つなぎ止める力が弱まって煮崩れが起こります。じゃがいもは水の状態から茹でることである程度煮崩れは防げますが、いつもと違う食感でポテサラを楽しみたい人はぜひ酢と一緒に茹でてみてください。
また、茹でた後の下味として酢を使うとマヨネーズがなじみやすくなる効果や減塩効果も期待できます。
じゃがいもを茹でるテクニック

知っておくとさらにポテサラ作りが簡単で楽しくなるテクニックをご紹介します。
切れ目を入れると皮がつるんと剥ける
包丁でじゃがいもの皮を剥くのが大変という人は、皮のまま加熱したあとにつるんと皮を剥く方法があります。じゃがいもに1〜2mm程度の切れ込みを包真ん中から一周、もしくは十字に切れ込みをいれるだけです。
あとは茹でたあとに軽く押すだけで皮がつるんと剥くことができます。皮のまま調理するので栄養素が抜け出すことも防いで、尚且つ皮剥きも綺麗にできるというぜひ覚えて欲しいテクニックです。
この方法はレンチンの場合にも蒸す場合にも使える方法なので、自分の好きな調理方法で試してみてくださいね。