皮剥きが面倒なためにじゃがいも料理を避けてしまうことはありませんか?
形が均一じゃないので包丁に慣れていないと危ないことや、身の部分がこそげすぎてしまうことも多いですよね。
最近では100均でも優秀な調理器具が手に入るようになりました。包丁が苦手な人でも使える皮剥きアイテムがたくさんあり、ひとつ持っておけばじゃがいも以外の野菜にも使えるので持っておくと大変便利です。
ここではじゃがいもに使える皮剥きアイテムや、皮剥きを簡単にする方法をご紹介していきます。
じゃがいもをむくための便利な道具

便利な道具を使えば包丁が苦手な人でも簡単にじゃがいもの皮が剥けます。
じゃがいもの芽には毒があるため、皮剥きアイテムを使って皮を剥いたあとは必ず包丁やスプーンを使って芽を取り除いてから調理しましょう。
ピーラー
皮剥き道具として最も一般的と言える道具「ピーラー」です。
100均やスーパーなどでも大体置いてあるので、必要になったときにいつでも手に入りやすい商品です。
主に刃が縦向きのI字タイプと横向きのT字タイプの2種類あり、じゃがいも以外の野菜にも使える優秀なキッチンアイテムです。高機能なピーラーなら先端にじゃがいもの芽を取るためのくり抜きも付いているので、用途に合わせて選びましょう。
簡単に皮むきができる反面、動かす方向に気を付けないと手を怪我しやすいので小さい子供に持たせる場合は注意しながら使いましょう。
皮剥きグローブ
じゃがいもをこするだけで簡単に皮むきができる「皮剥きグローブ」という道具があります。
刃物を使わずに皮剥きをしたい人や手荒れが気になる人にもおすすめの道具です。安い物で100円〜数百円で手に入りやすく置き場所にも困りません。
見た目がカラフルでぶつぶつとしているため、人によってキッチンに置いておくのが嫌という人も少なからずいるのではないでしょうか。
なお、お魚のうろこ取りとしても使うことができます。
皮剥きスポンジ
スポンジで擦るだけで簡単に皮剥きができる「皮剥きスポンジ」は、100均一やドラックストアでも手に入りやすい道具です。
ふつうの抗菌スポンジで野菜をこするのは抵抗がありますが、食材用に摩擦部分が天然由来の素材が使われているので安心して使うことができます。
新じゃが&ごぼうの皮むき
貝印が出している「新じゃが&ごぼうの皮むき」という商品は、凹凸のある面でじゃがいもの表面をこすると皮がむける仕組みです。
持ち手があるため、スポンジよりも持ちやすく力が入れやすい形になっています。洗いやすいので清潔に保管しやすいメリットもあります。ただし、商品名が「新じゃがとごぼう」となっているように、皮が薄い新じゃが向けの商品ではあります。
ふつうのじゃがいもを剥くためには少し強めにこする必要があり、凹凸へのフィット感もスポンジやグローブの方が得意分野といえます。
電動皮剥き器
ほとんどが手動の皮剥き道具ですが、じゃがいもをセットすると自動で皮剥きをしてくれる「電動皮剥き器」というものもあります。
電動ということでそれなりに値段がするため、キッチンスペースに余裕がある人向けの道具です。場所はとりますが、複数のじゃがいもが一気に剥けるタイプもあります。
じゃがいもをセットする手間や洗う手間を考えると、一人暮らしや一般家庭には手動のピーラーやスポンジの方が手軽に使えておすすめです。
じゃがいもの皮剥きが簡単になる方法
皮剥きアイテムは基本的に加熱前のじゃがいもを剥く時に使える道具です。
道具を使わない方法で簡単にじゃがいもの皮を剥く方法をご紹介します。
茹でるまえに切り込みを入れる

じゃがいもは皮を剥いてから2〜4等分に切って茹でるのが一般的ですが、皮付きのまま茹でてあとから皮を剥くときれいに皮むきができます。
じゃがいもは切ってから茹でると全体の40〜50%もの栄養素が抜けてしまいますが、皮付きで茹でることで栄養素が抜けるのが防げます。
やり方はとても簡単で、あらかじめじゃがいもに浅く一周切り込みを入れてから茹でるだけです。
冷めると皮が剥きづらくなるため、茹で上がったら熱いうちに両端を押して皮を剥きましょう。
十字に切り込みを入れてから蒸す

じゃがいもに浅く一周、もしくは十字に切り込みを入れてから蒸すと皮をきれいに剥くことができます。
じゃがいもを蒸すというのはあまり聞き慣れない方も多いかもしれませんが、水に浸さないため茹でるよりも、ホクホクでねっとりした食感になりやすい調理方法です。
蒸し器は大きめの鍋やフライパンでも代用可能です。
レンチンして皮を剥きやすくする

レンジを使ってじゃがいもをきれいに皮を剥く方法もあります。
よく洗ったじゃがいもをラップに包み、600Wで2〜3分加熱します。
冷えると皮が剥きづらくなるので、熱いうちにスプーンや、素手の場合はキッチンペーパーでくるみながら一気に皮剥きするのがコツです。
それでも面倒なら皮付きで食べよう

じゃがいもの皮には食物繊維やビタミンが豊富に含まれています。
芽の部分だけ気をつければ皮ごと食べても問題ない野菜なので、皮剥きが面倒なら皮付きポテトサラダを作ってみてはいかがでしょうか。
皮付きで食べる際の注意点は以下のとおりです。
- タワシなどで泥をよく洗い流す
- 緑色に変色している場合は必ず取り除く
- 芽を必ず取り除く
じゃがいもの緑色に変色してしまった部分は、日光に当たったことで天然毒素が増えている状態です。そのまま食べると腹痛や頭痛、嘔吐などの原因になるため必ず取り除くようにしてください。
じゃがいもを暖かい場所に置いておくと発芽しやすくなるため、なるべく買いだめせず新鮮なじゃがいもを調理すれば芽取りの手間も省けます。